横浜のデパートや商業施設の屋上は、穴場中の穴場

最近いつデパートの屋上に行きましたか?みなとみらいを始めとする横浜ベイエリアにはメディア受けする新しい施設や観光スポットがたくさんあるので、もはや忘れさられた場所の一つかもしれません。かつてデパートの屋上には屋上遊園地があり、現在と違い、子供達の娯楽が乏しかったため、子供達にとってはまさに天国であり楽園的な存在でした。

大正時代から昭和50年ぐらいまでは、日曜日ともなると家族揃って半日から1日がかりでデパートで過ごすということは、行楽行事の一つでもあり、おもちゃ売り場、大食堂、屋上遊園地と子供達はその日を楽しみに待ち望んだものです。

その他にもデパート屋上には、仮設ステージが設けられ、繊維メーカー主催による水着ショー、各種ミスコン、映画会社による出演者を交えた新作発表会、新人歌手のキャンペーン、人気歌手のサイン会や子供向けテレビ番組のキャラクターショーなどが催されたりもしました。また、当時は今のように超高層ビルがなかったため屋上からの眺めも抜群でした。

このようにデパートの屋上は様々な人々を惹きつける特別な存在でしたが、消防法の改正により建造物屋上の半分を避難区域として確保することが義務付けられたため遊具を設置するスペースの確保が難しくなりました。そこに少子化による子供人口の減少やレジャーの多様化、さらにはバブル崩壊の影響を受けて新人歌手のキャンペーンやミスコンなどといった各種イベントの開催も激減したため、屋上ステージや各種イベントも次第に姿を消していきました。そして現在は、大型の商業施設の登場により、デパートそのものの存在も一部を除き厳しい時代です。

と、少し暗い話になってしまいましたが、今でもデパートの屋上はあります!施設によっては上記の状況の名残りを感じずにはいられない場所もあれば、新しい商業施設の屋上には現代のニーズにあった緑の多い庭園や子供が楽しめる施設もあります。

全てに共通して言えるのが、エスカレーターや階段では行けず必ずエレベーターに乗らないとアクセスできない点があります。なので意識して行こうとしない限り紛れ込むことのない特別な場所かもしれません。他の場所とは違い車や自転車の往来はもちろん、観光客や通りすがりの人もいないので、都心では数少ない静かに過ごせる「外」になっています。

ポカポカいい天気の日には、ベビーカーを押したお母様方がお弁当を食べていたり、若いカップルやおとなし目の学生がお話しているようなほのぼのした環境もあります。年配の方は幼少の頃を懐かしめる場所もあるかもしれません。あなたのお気に入りの屋上を見つけて天空のオアシスをぜひ満喫してください。

そうそう、夏だけは様子がガラリと変わります。デパートの屋上はBBQ会場やビヤガーデンに様変わりするのでご注意ください。詳しくは、「ビアガーデン& BBQで夏を楽しもう!」のページをご覧ください。

さらに、11月中旬頃を迎えるとすべてのBBQ会場が終了し、またいつもの落ち着いた空間に戻ります。そして今度は、場所によってはクリスマスイルミネーションが綺麗に彩られます。詳しくは、「2023年〜2024年 冬 横浜のクリスマス・イルミネーション特集」ページとあわせてチェックしてみてくださいね。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各施設は一時臨時休業していましたが、現在は営業時間を短縮したり、感染対策を施すなど、新たな形で順次営業が再開されています。最新の状況いついては各施設へ直接お問い合わせください。

横浜駅西口エリア

横浜高島屋「プレイランド」【横浜駅西口】2023年9月末営業終了

横浜高島屋の屋上は、まさにかつての遊具があった時代の名残り「ミニ遊園地」がある横浜唯一の屋上です。子供向けの乗り物や遊具があります。現代の子供を遊ばせるのもいいですが、かつて子供のころ遊具に乗って楽しんだ世代が懐かしむのもいいかもしれません。まだ東口に高層ビルがなかった頃は、横浜の海が見えたでしょう。

その代わり、横浜西口の駅前や五番街方面など普段歩いている場所を上から見下ろす眺望は新鮮です。高島屋の施設はこれだけなのですが、実は屋上も相鉄ジョイナスと繋がっていて、ここ数年のうちに整備された広い天空の公園のような広場へとアクセスできます。屋上には自動販売機なのないので、上がってくる前に飲み物や食べ物を持ってくると良さそうです。エレベーターで直通なので、ベビーカーでも何の問題もありません。

初夏になるとビアガーデンがオープンします。休憩場所や遊び場の少ない印象のある横浜西口ですが、こんなところに休憩場所がありますよ!

残念ながら、2023年9月30日(土)をもって「屋上プレイランド コイン式遊具」の取り扱いが終了してしまいました。

  • 【住所】
  • 〒220-8601 横浜市西区南幸1丁目6番31号 9F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」西口より徒歩1分
  • 【営業時間】
  • 10:00~18:00(3月~9月)、10:00~17:00(10月~2月)
  • 【休場日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • 自販機あり
横浜高島屋屋上1 横浜高島屋屋上2

Copyright © Project 結《YUI》横浜高島屋屋上

相鉄ジョイナス「ジョイナスの森彫刻公園」【横浜駅西口】

行ってみるとすぐ体感できるのですが、なんと総面積4,600㎡の庭が広がっていて約2万本の樹木と人工の滝や遊歩道が設置されています。また芸術性豊かな彫刻が配されている野外彫刻公園の顔も持っています。高島屋の屋上と繋がっているのですが、あちらはコンクリートの普通の屋上に対して、こちらは屋上にいることを忘れるほど広い空間に木々や芝生がいっぱいあります。また随所にベンチもあり、正にホッとくつろげる都会のオアシスです。ベビーカーで子供を連れてゆっくりするのにも、お弁当を食べるのも良さそうです。

さらに奥に進むと、港の見えるフットサルコート「クーバー・フットボールパーク 横浜ジョイナス」があり、3コートもあります。海風を屋上で感じながらスポーツを楽しめるなんてちょっと贅沢ですね。

また一部のエリアでは、「デジキューBBQテラス 横浜ジョイナス店」が通年営業しています。横浜駅直結の緑豊かな屋上でBBQが楽しめちゃいます。

  • 【住所】
  • 〒220-0005 横浜市西区南幸1-5-1 10F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」西口より徒歩1分
  • 【営業時間】
  • 10:00~18:00(3月~9月)、10:00~17:00(10月~2月)
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • 自販機あり
相鉄ジョイナス屋上1 相鉄ジョイナス屋上2

Copyright © Project 結《YUI》相鉄ジョイナス屋上

JR横浜タワー「うみそらデッキ【横浜駅西口】

2020年6月24日に開業したJR横浜タワーは、地上26階、地下3階、延床面積約98,000平方メートルの駅ビルで、「NEWoMan横浜」、「CIAL横浜」、「T・ジョイ横浜」などの商業施設のほか、オフィスなどが入居しています。その12階に、横浜港や横浜ベイブリッジが一望できる屋上広場として開放される「うみそらデッキ」がオープンしました。

横浜駅の新たなシンボルとなる場所を目指して用意された屋上庭園で、桜や紅葉など四季折々に目を楽しませてくれる緑豊かなスペースとなっており、ベンチやテーブル、カウンターなど思い思いの場所で寛ぐことができる。広場のアイコンとして「YOKOHAMA」の文字を象った巨大オブジェも設置され、横浜駅の新たなシンボルとなる場所を目指すそうです。

実際に行ってみると、東口側(海側)や本牧方面、西口側も一望できます。西口の他のビルより高い12階にあるので、眺望の抜け感や空が開けていて開放感があります。また、外周は透明のガラス囲われているのですが、それに沿う様に長いテーブルと椅子が設置されています。お弁当を持参して食べるのも良さそうです。オープンしたばかりで、芝生も青々としていますが、こちらはロープが張られていて中に入ることはできません。

同フロアには、自販機が1台とgooz JR横浜タワー店があります。その他にはワークスペース「STATION SWITCH」がありますが、こちらは会員制の施設となっています。なお、このフロアへのアクセスは2箇所のエレベーターから行くのがオススメです。バリアフリーになっているので車椅子やベビーカーでも安心して行く事ができます。

  • 【住所】
  • 〒220-0005 横浜市西区南幸1-1-1 12F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」西口直結
  • 【開園時間】
  • 10:00〜21:00
  • 【休園日】
  • 年中無休※天候不良の際は閉鎖
  • 【その他】
  • 自販機1台、手洗い場、トイレあり
JR横浜タワー うみそらデッキ1 JR横浜タワー うみそらデッキ2

Copyright © Project 結《YUI》JR横浜タワー うみそらデッキ

横浜駅東口エリア

ルミネ横浜「ルミネトソラ」【横浜駅東口】

ルミネらしい若い女性向けに整備されたイングリッシュガーデン風な可愛らしい庭園です。ベンチや噴水がありショッピングの途中に子供と休憩をするにもぴったりです。ベンチにはテーブル席もあり、日よけもあるのでお弁当を広がりするにもぴったりです。広さは程よくコンパクトで眺望はあまりよくはありませんが、寄せ植えや水辺もあり海風を感じられる心地よい屋上庭園です。

春から夏にかけてはビアガーデンがオープンします。2022年からは、以前とは違う事業者による韓国料理店のビアガーデンが開催されています。

  • 【住所】
  • 〒220-0011 横浜市西区高島2-16-1 9F
  • 【アクセス】
  • JR「横浜駅」中央北改札または中央南改札からすぐ
  • 【開園時間】
  • 10:00〜16:00
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • 北側エレベーターからのみ行けるので注意
ルミネ横浜屋上1 ルミネ横浜屋上2

Copyright © Project 結《YUI》ルミネ横浜屋上

そごう横浜店【横浜駅東口】

そごうの屋上はとても広くいくつかのゾーンに分かれています。一つは、「太陽の広場」。岡本太郎の太陽の搭が中心にある噴水広場で一見水遊びができそうですができません。二つ目は、「ちびっこ広場」。小学校低学年まで利用可の広場で、人工芝の小さな山があります。山の中に十字型にトンネルが作られていて、トンネルから山のてっぺんへ出ることができます。

三つ目は、中村俊輔が監修したフットサルコート「ShunsukePark」があります。コートは一つです。そして真ん中に人工芝のエリアがあり、緊急時のヘリポートになっています。ここが夏場になると海の見える屋上ビアガーデンに様変わりします。

さらに、屋上には「プチレストラン」という自動販売機のコーナーがあり、ジュース、アイス、ホカホカフードの自販機が設置されています。海側に立地しているため、海の眺望は抜群で、横浜ベイブリッジやつばさ橋も見ることができます。ボーッと海の方を眺めるのもいいかもしれませんね。

初夏になると「海の見える そごう屋上ビアガーデン」が出現します。2023年は「GARDEN HOUSE」とコラボのビアガーデンが開催中です。

  • 【住所】
  • 〒220-0011 横浜市西区高島2-18-1 11F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」東口より徒歩3分
  • 【開園時間】
  • 10:00〜19:00(季節により変動)
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • 自販機、トイレあり
そごう横浜店屋上1 そごう横浜店屋上2

Copyright © Project 結《YUI》そごう横浜店屋上

横浜ベイクォーター「ベイガーデン」【横浜駅東口】

横浜ベイクォーターは2006年に開業した横浜駅エリアでは真新しい商業施設ということもあり、古い設備や手入れの行き届いていない箇所がなくとても綺麗です。高さこそ6階しかないため周りの高い建物に囲まれている感がありますが、もともと海に接続する川に面している開放的なつくりの建物なのでとても気持ちがいいです。

屋上スペース自体はさほど広くはありませんが、ベンチや椅子があり休憩するのにぴったりです。ワンちゃんに優しい商業施設らしくペット広場もあり、ワンちゃん専用の水飲み場(シャワー付き)も完備しています。エスカレーターではたどり着けないので、エレベーターで上がりましょう。デパートと違い夜10時まで空いているので、夜景も楽しむことが出来ます。ちょっとしたデートにも良さそうですね。

2019年の冬は、ベイガーデンもテーマ”サンタクロースの庭”に合わせてライトアップ。まるでサンタの家に迷い込んだようなセットで写真撮影ができる「サンタの家」のフォトスポットも登場します。詳しくは「2023〜2024年冬 横浜のクリスマス・イルミネーション」のページでまとめていますので、あわせてチェックしてくださいね。

  • 【住所】
  • 〒221-0056 県横浜市神奈川区金港町1−10 6F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」きた東口Aからベイクォーターウォークで徒歩3分
  • 【開園時間】
  • 10:00〜22:00ペットエリア 10:00~17:00
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • ワンちゃん専用の広場(10:00~17:00)には水飲み場(シャワー付き)あり。
横浜ベイクォーター屋上1 横浜ベイクォーター屋上2

Copyright © Project 結《YUI》横浜ベイクォーター屋上

みなとみらいエリア

横浜ワールドポーターズ「ルーフガーデン」【みなとみらい】

おそらく一番みなとみらいを一望出来る商業施設の屋上はここ横浜ワールドポーターズ「ルーフガーデン」でしょう。横浜港を見渡せるのはもちろん、大観覧車「 コスモクロック21」は正に目の前にドーンとそびえ立っています。「ルーフガーデン」エリアでは、冬には子供向けのプチアイススケートリンクが登場。安心してお子さんとアイススケート体験ができます。

屋上では、「横浜バーンゴルフ場」があります。これはパターゴルフを発展させたヨーロッパから入ってきた新しいスポーツだそうで、世界連盟公認コースが常設されています。また、期間限定ですが現在はレーシングカートのサーキットが設置されており、小学4年生から1人で運転する事が出来ます。

さらに、映画館内にあるカフェ「カフェ35mm」へアクセスすることも可能で、映画をご覧にならないお客様もご利用可能です。夜景も楽しめる、くつろぎ空間のカフェ&バーで、ベーグルやパニーニなどの軽食の他、生ビールやカクテル、スイーツもあります。ご利用には映画館ロビー内エスカレーターからアクセスしてください。

初夏になると、例年バーベキュー施設「The BBQ Beach」横浜ワールドポーターズ店がオープンしていましたが、映画館に煙や臭いが漂ってくるなどの苦情が多数寄せられていたため、2021年以降は開催されないことが決定しました。その後、2023年7月20日(木)に「BACK YARD -Roof Garden Minatomirai-(バックヤード ルーフガーデンみなとみらい)」がオープンしています。

  • 【住所】
  • 〒231-0001 横浜市中区新港2丁目2−1 7F
  • 【アクセス】
  • みなとみらい線「みなとみらい駅」クイーンズスクエア連絡口から国際橋を通って徒歩約5分
  • 【開園時間】
  • 10:30~22:00
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • トイレあり
横浜ワールドポーターズ屋上1 横浜ワールドポーターズ屋上2

Copyright © Project 結《YUI》横浜ワールドポーターズ屋上

MARK IS みなとみらい「みんなの庭」【みなとみらい】

MARK IS みなとみらいは、2013年に出来たばかりのみなとみらい21地区で最大規模の商業施設です。その5階屋上に約1,000平米の果樹園・菜園「みんなの庭」があります。みんなの庭は、「たくさんの人に自然とのつながりを体感いただきたい。」というコンセプトで作られた庭園です。

「みんなの庭」の果樹園では、地元神奈川で育種された「湘南ゴールド」をはじめとしたカンキツ類22品種(屋上農園で日本No.1の品種数)やイチジク、ブドウ、ベリー類、ハーブなどを栽培。菜園では、有機栽培で78品種以上の野菜とハーブを栽培し、種まき体験などの様々な自然体験イベントを年間100回以上開催しています。

他の屋上庭園とは違い、くつろぐスペースは限られており、屋上に農園があるような空間です。ランドマークタワーやたくさんのタワーマンションに囲まれた場所にこれだけの農産物が育っているのを見るのは不思議な気がしますよ。

  • 【住所】
  • 〒220−0012 横浜市西区みなとみらい3丁目5−1 5F
  • 【アクセス】
  • 「横浜駅」西口より徒歩1分
  • 【開園時間】
  • 10:30~22:00
  • 【休園日】
  • 年中無休
  • 【その他】
  • 自販機、トイレあり
MARK IS みなとみらい屋上1 MARK IS みなとみらい屋上2

Copyright © Project 結《YUI》MARK IS みなとみらい屋上