横浜市は現在アートを通したまちづくり「創造都市」を掲げて多くの活動が行われています。開港当時の歴史を今に伝える西洋建築や近代建築が少しずつ姿を消し、オフィスビルの空室率が増えるなど、文化・経済の両面で活力が失われつつある状況を脱し、再び都市の魅力を取り戻そうとしています。歴史的建造物をリノベーションしてアートスペースやクリエイティブな拠点を創出する。アーティストやデザイナー、建築家といったクリエイティブな人たちを支援・誘致して、より魅力あふれる都市を創り上げる。横浜は日々、「アート」「クリエイティブ」をキーワードに発展しています。様々な活動やイベントなどはこちらのサイトで見ることができます。
そんな横浜には国内でも有数の美術館、芸術劇場や音楽ホールを始め、さまざまなアーティストやクリエイターが活用できる文化施設があります。数々のイベントや公演を鑑賞するという楽しみ方から、自身の創造性を発揮するために学んだり、それらを披露するために出展する環境が揃っています。海風が薫る港町ヨコハマで文化に触れてご自身の創造力を養ってみませんか?
横浜美術館は、1989年11月3日に開館しました。迫力のあるシンメトリーな外観と、吹き抜けの開放的なグランドギャラリーが特徴の当館は、7つの展示室のほか、11万冊を超える蔵書がある美術情報センター、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う、国内でも有数の規模を誇る美術館です。国際的な港町、横浜にふさわしい美術館として、開港以降の近・現代美術を幅広く鑑賞していただけるほか、年間を通じて、約1万2千点の所蔵品からテーマごとに展示を行うコレクション展、多彩な企画展を開催しています。横浜の街が育んできた歴史と、発展し続けるみなとみらい21地区の息吹を感じながら、横浜美術館で充実した時をお過ごしください。
(出典:横浜美術館)
財団法人そごう美術館は、横浜の新しい都市づくりを目指す「みなとみらい21計画」の先駆的役割を担って、1985年9月に開店したそごう横浜店の6階にあります。生活と文化、情報の発信基地となるべく、そごう横浜店の店内には種々の文化施設を備えました。そのなかでとりわけ、横浜・神奈川での文化施設の現状を考慮し、より地域文化に貢献すると同時に、広く世界の文化にも目を向けたいという考えから、百貨店内ではかつてない規模の本格的な美術館の開設を決定し、1985年9月20日、百貨店における博物館としては日本で初めて博物館法に基づく登録を行い(登録番号:神奈川第22号)、開館しました。鈴木信太郎などの油彩・水彩約200点を収蔵品の中心とし、展覧会では洋画・日本画・工芸・彫刻・版画・書・写真など国内外の幅広いジャンルの芸術品を展示。企画内容としては、専門家レベルからも高い評価を得るような企画を実施しています。さらに美術講演会等を通じて、地域にとって身近な文化拠点の一つとして積極的な文化の啓蒙活動に努めています。
(出典:そごう美術館)
横浜能楽堂の本舞台は140年余の歴史を持つ、関東地方現存最古の能舞台。もともと東京・染井にあった能舞台を復元したものです。染井と言えばソメイヨシノ、ソメイヨシノと言えば桜。掃部山公園はお花見の名所でもあります。お花見ついでに横浜能楽堂で能の世界をのぞいてみませんか。横浜能楽堂は、高い企画・制作力によって知られる、日本の古典芸能のアーツセンター。能を始めとする日本の古典芸能の上演だけに止まらず、海外とのコラボレーションにより新たな作品も生み出しています。
(出典:横浜能楽堂)
横浜にぎわい座は、落語、漫才など大衆芸能の専門施設として2002年に開場しました。かつて寄席や芝居小屋が立ち並び、連日華やいだ横浜の町。伝統を今に受け継ぎ、新しい芸能を生み出す憩いとにぎわいの場として、横浜にぎわい座は歩んでいきます。
(出典:横浜にぎわい座)横浜にぎわい座の館長は横浜ご出身の桂歌丸さんでした。残念なことに2018年7月2日に死去されました。ご冥福をお祈りいたします。
港の見える丘公園の展望台の南側に広がる沈床花壇の奥にアーチ型の屋根と赤レンガ色の外観が一際目立つ館。横浜ゆかりの作家「大佛次郎」の業績と生涯を様々な資料で紹介しています。大佛次郎は横浜で生まれ、そして横浜を最も多く描いた作家と言われています。中でも「霧笛」「幻燈」は開化期の横浜を愛惜をこめて描いた名作として今も多くの人々を魅了し続けています。代表作には「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」「帰郷」「赤穂浪士」などがあり、「鞍馬天狗」の作者としても親しまれています。また館内には、愛猫家であった大佛次郎が所蔵していた猫の置物も、多数展示されています。
(出典:大佛次郎記念館)
大佛次郎記念館は、2018年5月1日に開館40周年を迎えます。2018年5月1日(火)〜5月3日(木)は「開館40周年記念入館無料デー」が開催され、記念日を祝い5/1(火)はティールーム霧笛ケーキセット券などが当たるハズレ無し抽選会が実施されます。
横浜ならではの美しい景観を備えた横浜赤レンガ倉庫1号館は、芸術文化の多様な分野で活躍するアーティストが創造する場、自由な表現を繰り広げる場、領域を超えてジャンルレスに行き交う場として活動しています。国内外への「文化の創造発信」と人々が集い楽しむ「賑わいの創造」を演出する空間を目指して、ダンス公演やコンサート、展覧会を開催する他、ホール・スペースの貸出をしています。ホワイトキューブで3つの独立した2階スペースは、写真・絵画・映像などの展示や会議・講座など多彩なイベントに利用することができ、レンガ壁の3階ホールはダンス・演劇・コンサート・映画・パーティ・展示などに利用されています。年間を通して様々なアーティストによる公演やイベントがあるので、興味のある方はスケジュールを確認してお出かけください。
横浜市民ギャラリーの展示室では、主催企画展のほか、市民のみなさまへの貸し出しを行っております。展示室は地下1階・1階は1室、2階・3階は分割でき、最大6室となります。展示可能なジャンルは、絵画・版画・写真などの平面作品、彫刻などの立体作品、木工・陶芸などの手工芸作品、服飾などのデザイン作品、玩具などの創作作品です。また、アトリエは主催講座の開催のほか、市民のみなさまへの貸し出しを行っております。アトリエの床はフローリングで、美術の創作活動の場として、また美術講座の開催の場としてご利用いただけます。水場やモデル用の着替え室も設置されています。
(出典:「横浜市民ギャラリー」より一部抜粋)他にも横浜市内には140を超える画廊・展示施設があるのをご存知ですか?市内で開催される展覧会、画廊情報や展示会場の施設の検索が こちらから出来ます。横浜市民ギャラリーのすぐそばに伊勢山皇大神宮や横浜成田山があったり、野毛山動物園も近い場所にあります。
横浜みなとみらいホールは、横浜市西区みなとみらい地区にある音楽専用ホールです。1998年の開館以来、横浜市民だけでなく、国内海外のアーティストからも「海の見えるコンサートホール」として親しまれています。館長は作曲家の池辺晋一郎です。大型のパイプオルガンを設置した大ホール(2020席)では、定期的に1ドルまたは100円の料金で楽しめるオルガン・コンサートを開催しています。ウッドデッキの屋上庭園を隣接した小ホール(440席)は室内楽の演奏会に最適です。大・小ホールともに、毎日のようにコンサートが催されており、今年は特に国内外のオーケストラの公演が充実しています。みなとみらい駅から徒歩3分の恵まれたロケーションに位置しており、近隣には観光施設や商業施設が充実しています。コンサートのビフォアー&アフターにお食事やお買いもの、観光も楽しめます。
(出典:横浜みなとみらいホール)
神奈川県立音楽堂は、1954年、公立施設としては日本で初めての本格的な音楽専用ホールとして開館しました。ロンドンのロイヤルフェスティバルホールをモデルに、最高の音響効果をあげるように設計されたホールは、開館当時『東洋一の響き』と絶賛され、その響きは今も国内はもちろん海外からも高い評価を受けています。ホールの壁面はすべて「木」で作られており、そのアコースティックな響きは開館60年を経た今でも人々に感動をあたえつづけています。また、地域に根ざした優れた公共施設として1998年に建設省より「公共建築百選」に選ばれ、加えて1999年には20世紀の重要な文化遺産である建築としてDOCOMOMO(ドコモモ)(近代運動にかかわる建物・環境形成の記録調査および保存のために設立された国際的組織)より「日本におけるモダン・ムーブメントの建築20選」に選ばれました。
(出典:神奈川県立音楽堂)
横浜市市民文化会館関内ホール(通称、関内ホール)は、横浜市中区にある市営の1,102席大ホール、264席小ホールを有する多目的ホールです。かつて、馬車道に面したこの地には横浜宝塚劇場が存在し、1970年代にはこの建物を利用して市民ホールがありました。1986年老朽化などを理由に建て替えが行われ、現在の関内ホールが誕生しました。現在は、主に落語などの寄席、ミュージカル、演劇に利用されており、ヨコハマ映画祭も改修工事が行われた2015年を除き1987年以降関内ホールで開催されています。さらに、関内ホールには様々なイベント、催し物、市民の芸術文化の発信と交流の場として、ご利用いただける設備をご用意されています。現在は、竣工後30年を迎え、施設長寿命化の改修工事を行っていて休館中です。2018年10月にリニューアルオープン予定。
神奈川県立県民ホールは山下公園近くにある県営の劇場の総称で、神奈川県民ホール(通称、県民ホール)と事項で掲載しているKAAT神奈川芸術劇場の二棟から構成され、大小5つの劇場で約4,600名の収容人数を誇る国内屈指の大型文化施設です。1975年に横浜港を望むこの地に開館して以来、ヨーロッパの一流歌劇場の引越し公演から、ポップスコンサート、一般の方の利用に至るまで、幅広いジャンルの催しが行われています。また、県内屈指の規模を誇るギャラリーでは、一般の方の利用と並んで、新進気鋭の作家の個展が数多く開催されています。本館の県民ホールが大ホール、音楽小ホール、ギャラリーを有し音楽、美術、式典などの公演を中心とし、KAATが中ホール、小劇場兼スタジオ群を有し舞台芸術の公演を担っています。神奈川国際芸術フェスティバル、Dance Dance Dance@YOKOHAMA、TPAM、オープンシアターなど両館同時開催の催事も年数回行われ、貸館公演でも宝塚歌劇団、さくら学院、ゴスペラーズなどが両館を使い分けて公演を行っています。最新の公演情報は公式サイトでご確認ください。
KAAT 神奈川芸術劇場は、「モノをつくる」「ヒトをつくる」「まちをつくる」の「3つのつくる」をテーマとする創造型の舞台芸術専用劇場として2011年に開館した劇場です。 最新の舞台機構を誇る約1,200席のホールでは、舞台から客席までの視線距離を最大25m程度に抑え、快適な観賞環境を実現。演劇、ミュージカル、ダンス等の舞台芸術作品を上映し、神奈川の文化芸術の創造拠点となっています。NHK横浜放送会館(1-3階)との合築建築物になっており、レストラン、オープンカフェなども併設しています。詳しくは、前項の神奈川県民ホールと合わせてご覧ください。
YCC ヨコハマ創造都市センターは、横浜市中区(馬車道駅直結)に位置するクリエイティブ活動の拠点。横浜市が推進する「創造都市」施策の中心的役割を担う施設であり、創造界隈の拠点のひとつでもある。 2015年4月より特定非営利活動法人 YCCが運営を開始し、デザイナーやアーティストなどクリエイティブ分野の人々だけでなく、学生、主婦、子供、年輩の方、地元企業や起業家など、さまざまな人々に開かれた施設として2015年6月30日にリニューアルオープンした。YCC施設内には、カフェ、ギャラリー、コワーキングスペース(シェアオフィス)、イベントスペース、ファブラボ、レンタルスペースなどさまざまな機能が備わり、クリエイティブ分野の人々だけでなく、一般の人々も気軽に入れる施設を目指すとしている。
(出典:Wikipedia)
BankART1929は、横浜市が推進する、歴史的建造物や港湾施設等を文化芸術に活用しながら、都心部再生の起点にしていこうとする文化芸術創造の実験プログラムのひとつである。範囲はアート、建築、パフォーマンス、音楽、会議他あらゆるジャンルに渡る。スタジオ、スクール、出版、カフェパブ、ブックショップ、コンテンツ制作をベースにしながら、主催、コーディネート事業等、年間650本以上の事業を活発に行っている。
(出典:Wikipedia)日本郵船の湾岸倉庫を利用した「BankART Studio NYK」を主な拠点として活動を行っていましたが、多くの関係者やファンに惜しまれつつも2018/3末に閉鎖しました。
かつて「BankART Studio NYK」が入っていた倉庫は跡形もなく解体され駐車場になってしまいましたが、横浜市文化観光局の「文化芸術創造発信拠点形成事業者」の正式な運営者としてBankART1929が選考されました。「BankART Studio NYK」に代わる新たな主な活動拠点は、「BankART Station」「BankART SILK」「BankART Home」の3箇所。
BankART Stationは、みなとみらい線新高島駅地下1階の倉庫部分を使用するもので、面積は1000平米。展示機能に加え、アーティストのレジデンスやスタジオ、カフェなどの機能を備える予定だそうです。2019年2月8にオープン。
BankART SILKは坂倉準三が1959年に設計したシルクセンター1階に入居。山下公園至近のこの場所はガラス張りのスペースとなり、アンテナギャラリーのような役割を持つことが考えられている。面積は183平米。2019年2月1にオープン。
ブックショップ&カフェのBankART Homeは2018年5月にすでにオープンしています。そこは、かつて関内桜通りで50年間営業を続けてきた「山田ホームレストラン」があった場所です。
横浜市陶芸センターは、誰もが気軽に安心して陶芸に親しんでいただける施設として、各種の教室や貸室、秋には陶芸祭などを開催しています。本牧市民公園の中にあり、三渓園とも隣接する環境に恵まれた陶芸教室です。皆様の陶芸活動の場として、ご利用をお待ちしております。
(出典:横浜市陶芸センター)