こちらでは、2020年1月19日にフジテレビの『なりゆき街道旅』で紹介されたお店やグルメ情報をどのサイトよりも詳しくご紹介します。今回のなりゆき街道旅は、ハライチ・澤部、山村紅葉、雛形あきこ、コカドケンタロウ(ロッチ)の4人で横浜・みなとみらいを旅します。『最新スポットから趣ある商店街まで、横浜を余すことなく満喫!さらに、横浜の絶景が望めるシーバス&桂歌丸師匠ゆかりの店へ!山村紅葉さんが語る意外なデビュー秘話とは?』という触れ込みでした。
今回の番組は、お店によるスポンサードになっているのか若干不自然さもあるのですが、あまり東京のメディアではフォーカスされない、横浜の下町や横浜が発祥の情報もたくさん取り上げられました。番組では新しい場所以外(スポンサー?)については、情報不足感が否めなかったので、本サイトではより詳しく補足してあります。お出かけの際の参考にしていただけたらと思います。
本サイトでは、スマホからワンクリックでその場所のGoogle Mapが起動するリンク付きです。マップには、番組で紹介されたスポットをプロットしてあります。それぞれの場所の位置関係を把握するのにご活用ください。また、地元ハマっ子ならではのとっておきの追加情報もお見逃しなく!
なお、あくまで番組で取り上げられたものをそのまま紹介するもので、個別のお店や商品、場所等を推奨・宣伝するものではありません。また、情報はページ作成時点のものですので、実際に行かれる際はそれぞれのお店や施設に直接ご確認の上お出かけください。横浜駅に遊びにきたついでに、どこに行こうか迷ったら本サイトのイベントページや他のページもぜひご覧ください。遠方から来られる方は、様々なお得な乗り降り自由な乗車券をぜひご活用ください。
なお、緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で各店舗や施設の営業時間が異なる場合があります。お出かけの際には、事前に各店舗・施設までお問い合わせください。また、本ページはあくまで番組で取り上げられたものをそのまま紹介するもので、個別のお店や場所を推奨・宣伝するものではありません。情報はページ作成時点のものです。新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いて、実際に行かれる際はそれぞれのお店や施設に直接ご確認の上お出かけください。それまで家で楽しんでいただけたらと思います。
番組は横浜駅東口にある商業施設「横浜ベイクォーター」からスタート。真っ先に目に入って来たのが、この後に乗る海上交通「シーバス」。しかし、目の前で出航してしまったので、シーバス待合所で時刻表を確認しに行き、次のチケットを購入。乗船時間まで若干の時間があったので、立ち寄ったのがこちらのアースカフェ 横浜ベイクォーター店。
アメリカ・ロサンゼルスで“行列のできる店”として有名なカフェで、日本では東京(代官山・表参道)に続く3店舗目で、商業施設では初出店です。「人にやさしく、地球にやさしく」をコンセプトとして、自然の中で・自然に委ねて栽培されたプレミアムなコーヒーとこだわりのカフェメニューを楽しめます。また横浜ベイクォーター店では、世界初となるアルコールドリンクとディナーメニューを提供しています。
番組では、澤部さんが電話越しに本部の方にオススメを聞いたところ、アールグレイボバや焦がし黒糖チージーボバだとか。ボバというのは、キャッサバの根からとったでんぷんにカラメルを混ぜて成形したモチモチ食感のタピオカです。
この後乗船予定のシーバスでドリンクNGかもしれないことを懸念して、URTH BOTTLE BOBA(アース ボトルボバ)を注文。紅葉さんは、自家製のジャムを使ったイチゴミルクにタピオカがたっぷりのストロベリーボトルボバ。雛形さんは、グリーンティボトルボバ。澤部さんは、チョコレートシェイクを注文していました。ロッチコカドは映えないものを買ったので、番組ではカット(笑)。
一行は横浜駅東口のりばから、赤レンガ倉庫までシーバスに乗船。シーバスは、横浜駅東口~みなとみらい21~赤レンガ倉庫~山下公園を結ぶ海上アクセス。ベイエリアの名所を海から眺めながら、横浜の主要観光地を移動できる港町ヨコハマならではの海上バスです。ちなみに海上のバスを表す「SEA BUS」ではなく、横浜駅東口(帷子川)河口の淡水と海水域を行き来していることから、魚のスズキの意味である「SEA BASS」と表記しています。
水面と同じ目線で横浜港の景色が良く見渡せ、窓が大きい船内では景色も良く見えます。 船内は空調完備で快適です。後部デッキは横浜の潮風を浴びながらクルージングが楽しめ、みなとみらいや赤レンガ倉庫などの横浜の名所をバックに記念撮影がお勧めです。また、イベントクルーズ「イルミネーションクルーズ」では横浜名所の夜景をガイドの解説とともに楽しめます。なお、シーバスはペット用キャリーバックまたはバギーに乗せてカバーをお閉めることで乗船可能です。
横浜駅東口のりばから向かう際には、進行方向に向かって右側に乗ると陸側になるため、みなとみらいを海上から一望できます。番組では、2019年10月にオープンした複合施設「横浜ハンマーヘッド」の名前の由来になっている、ハンマーヘッドクレーンに反応していました。ハンマーヘッドクレーンは、100年以上前からある横浜港のシンボルです。
ピア赤レンガ倉庫で下船した一行は、ロケ当時(2019年12月)だったため、開催中だった「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫 2019」の売店に立ち寄ります。紅葉さんの吞ん兵衛魂に火がついてしまい、まだ12時16分なのに一杯飲むことに。川崎から来たと言う樽生シャンパンを一人で飲んでた女性に、「どこかいいところありますか?」と尋ねるとマリン&ウォークを勧められます。そして見せてもらった、お持たせにぴったりな品「LOVEPAKU(旧ラブパクチーソースナチュラル)」〈1,404円 税込〉が買えるのがここ。
MARINE & WALK YOKOHAMAは海沿いにある倉庫をイメージした、飲食店や雑貨店からなるショッピングモール(番組では「改装した」と言っていましたが、ここは完全に新築の建物です)。COMMUNITY MILLは、カリフォルニアの海や山から感じる豊かな自然、リラックスした空気感、そして建造物・アート・カルチャーからインスピレーションを受けた「アーバンカリフォルニアライフ」を提案するお店。大人の女性のためのライフスタイル雑貨や洋服などが揃っています。
また、ナチュナルな素材を使用したオリジナルソーダを楽しめる「SODA BAR」を併設しています。旬の果物をたっぷり使ったシロップソーダやSODA BARオリジナルのカクテルにしたドリンクを提供のほか、元町にある有名な人気のパン屋「ブラフベーカリー」の焼き菓子などソーダにぴったりなフード販売。店内はシンプルながらモダンとクラシックの要素を取り入れたラボラトリ(実験室)をイメージした現代のソーダファウンテンです。
番組では、先ほどのラブパクチーと雛形さんが気になると手に取った「さくさく鰹ふりかけ」〈450円 税込〉をそれぞれご購入。紅葉さんが「さくさく鰹ふりかけ」を大量購入しようとしたら、出ているだけであとは入荷待ちとのこと。すかさず澤部さんが、「もう大元に連絡してください!」とツッコんでいました(笑)。
お持たせ(来客を敬い持っていく土産物のこと)も買ったしお腹が空いたと言うことで、ランチを食べに本題のハンマーヘッドへ向かおうとした一行。ところが、紅葉さんがまたワインやビアの文字に反応してしまい、急遽入ることになったお店がこちら。都会にいながら海を感じられるスタイリッシュなカフェです。美味しいコーヒー、自家製酵母を使用したパン、バラエティー豊富なトーストサンドメニューなどオリジナリティーのある料理が多数。
ここでは、紅葉さんが赤ワイン〔550円 税込〕を注文。グラスに並々に入っているとご機嫌。澤部さんは、ブルックリンラガー〔770円 税込〕。黒ビールっぽい感じがあるそうです。雛形さんはマンゴージュース〔540円 税込〕で、コカドは、ホットチョコレート〔605円 税込〕。
モーニングやランチ、カフェタイムまで、ゆっくり出来るソファー席でくつろげます。海側テラス3席は、ペットと一緒に利用することが出来ます。朝や夕方のお散歩の途中に、一緒に海を眺めながらのんびりするのも良さそうですね。
MARINE & WALK YOKOHAMAの目と鼻の先にある「横浜ハンマーヘッド」にやっとたどり着いた一行。放送時、まだオープンして2ヶ月の横浜ハンマーヘッドは、新港埠頭客船ターミナルを中心に、「食」をテーマとした体験型の商業施設と国際ブランドホテルからなる複合施設です。
最初に一瞬だけ掠めたのが、雛形さんだけが知っていて反応した横浜の銘菓ハーバー。「横浜と言えばハーバー。知らない?」という空気で、さらりとお店をスルーしました(笑)が、連日混雑の話題のスポットです。ハンマーヘッドにあるのは、ありあけの新業態「ありあけ ハーバースタジオ」。
発売して60年、店内の厨房で焼き上げた3種類の「焼き立てハーバー」を楽しむことが出来ます。焼きたてハーバーでは初登場の「ダブルマロン」「ガトーショコラ」や直営店限定商品の「ロイヤルハーバー」もご用意。焼きたてでしか味わえないホクホクとした餡が特徴。特製シロップで仕上げたハーバースタジオでしか味わえない焼きたてハーバーです。また、ありあけハーバーが丸ごと入ったソフトクリームが、テイクアウト・店内カフェにて食べられます。
そして、業界初「myハーバー」は、お好きなハーバーを選び、「撮影ブース」で写真を撮って、日付・メッセージを入力すれば、ハーバースタジオ限定の船型(豪華客船クイーンメリー2)のパッケージを作ることが出来ます。専用ポーチも付いて、世界でたったひとつの新しいお土産が出来上がります。さらに、船のパッケージをスマホで取り込むと、ハーバーができるまでのFactory Tour(製造工程)映像が楽しめる商品です。
今回の放送の一番のメインがこちら。QAYS pacific grillは、海に囲まれた横浜ハンマーヘッド内の2フロアからなるお店で、1階にはオリジナルクラフトビールの醸造所があります。ガラス張りのビール醸造所を見ながら螺旋階段を上ると、2階にはジン蒸留所と、落ち着いた雰囲気を醸し出すバーエリアが。オープンキッチンを中心に広がるメインダイニングからは、みなとみらいが一望でき、まるで船上で食事をしているかのような気分に。店内まで香りを漂わせるコーヒー焙煎所も併設。
100%ビーフパテのバーガーや、オリジナルの衣で揚げるフライドチキンをはじめとする料理の数々。世界中から集めたサーモンやオイスターを厳選し、多彩にアレンジ。醸造所・蒸留所・焙煎所併設、ニューアメリカンとクラフトを楽しむ体感型レストランです。
2階のバーでクラフトジンをテイスティングさせてもらう一行。香りを嗅ぐとガツンとくるけどアルコール臭じゃなくて香りがすると反応していました。店長によると、ジンの香りの元となるジュニパーベリーというスパイスと柑橘類をけっこう使ってるそうで、フルーティな香りがするんだとか。持ち帰り専用のナンバーエイド・ジン(ボトル 〔3,850円 税込〕)の販売もあります。
一行が頼んだ飲み物は、1/2pint ナンバーエイト・ウィートエール〔715円 税込〕(紅葉・コカド)、1pintハンマーヘッド・エール〔1,430円 税込〕(澤部)。フルーティでちょい苦味とちょっと香ばしいと言っていました。ちなみに紅葉さんはナンバーエイト・ジントニック〔715円 税込〕も同時注文。
料理は、サーモン・マリネのウェッジサラダ〔1,000円 税込〕(ランチセット価格)、絶品“R”バーガー 〔1,200円 税込〕、骨付きフライドチキン〔1,200円 税込〕、リブ・ロースステーキ〔1,800円 税込〕(ランチのみ)を注文。骨付きフライドチキンにかぶりつくと、「パリッと中はジューシー!ハーブの香りとかすごい!」とコメント。店長によると、スパイスがいっぱいで、フライドチキン専用のフライヤー使ってるんだとか。
ここで澤部さんのお酒のピッチが早まり、追加で1pint コーヒースタウト〔1,430円 税込〕をオーダー。コーヒーの香りとビールの良き苦味を感じるとか。黒ビールみたいな色は、深煎りしたコーヒーのローストと玄米茶によるものだそうです。そして、お店オススメのハンバーガーはトマトが肉肉しく、お肉もしっかりとした感じだと、紅葉さん。会計の際に、お持たせにとナンバーエイド・ジン(ボトル )を3本買って帰りました。
横浜はビール発祥の地ということもり、醸造所を持つクラフトビールが飲めるお店は結構あるので、それらを巡るのも楽しいですよ。
番組では、QAYS pacific grillの店長に「どこかオススメのスポットありませんか?神社とか御朱印もらえるところとか」と尋ねると、「横浜橋通商店街の方にあります」と勧められました。澤部さんが「いわゆる古き良き商店街みたいなところですか?」と返すと、「歌丸さんの故郷です。すごい面白い商店街です。いっぱいお店があって神社もある。」ということで、歌丸師匠ゆかりの神社に向かうことに。
番組の仕込みじゃないければ絶対に出てこないですが、「横浜橋通商店街」は横浜ハンマーヘッドからはタクシーでおよそ20分の場所にあります。この地で生まれ育った桂歌丸師匠が永久名誉顧問を務め、終戦の直後から市民の胃袋を支えてきました。全長350mの間に121店舗の活気溢れる商店が営業しているアーケード型の商店街です。
一行がアーケードを歩いていて目に留まったのが、こちらの創業37年のキムチ専門店。横浜橋通商店街の中でキムチのお店は複数あるのですが、地元民の間ではここが一番と言われています。大人気の「キムチ」「チャンジャ」、冬の王者「生かきキムチ」「季節の野菜を使った塩漬けしないキムチ」「三崎のマグロと葉唐辛子のキムチ」は、300円〜1,000円までの価格帯で日本全国に発送をしています。最大のイベントはお酉様(11月)で、韓国もちスープ(トック)を求めて1日4,000人以上の来店があります。お祭りですから当日はキムチの食べ放題です。
澤部さんが気になったのが、生牡蠣キムチ。1パック525円(税込)。約1週間持ち、大粒の牡蠣が3〜5個入っています。雛形さんが気になったのが、ネギキムチ 1パック525円(税込)。そのままつまみになるし、ラーメンに乗せたり、豚肉焼いて巻いて食べてもと気に入った様子。両方試食したのち、それぞれ購入していました。ここのキムチをよく買っていますが、とても美味しいですよ!
キムチを試食していたら、早くしないと社務所が閉まっちゃうと、商店街を歩きながら神社を探す一行。花屋さんに尋ねると、そのお店の脇の細い路地を行った裏手と、聞かないとわからないショートカットを教えられます。
そしてやってきたのが、落語家桂歌丸師匠ゆかりの金刀比羅大鷲神社(コトヒラオオトリジンジャ)です。横浜が開港するにあたって、商売繁盛を願って建立された神社です。生粋のハマっ子と言われていた歌丸師匠と縁が深い神社ということで、奥様にお話をしてお許しを得て毎年歌丸師匠の御朱印が描かれています。初穂料 500円。澤部さんは持参した御朱印帳にいただいてました(日付は令和元年12月5日でした)。なお、諸事情により「月替り御朱印」の頒布は当面の間中止だそうです。「通常の御朱印」は御朱印用紙でのお渡しとなるそうです。
『金刀比羅大鷲神社の御祭神は、天之鳥船之命の御名から宝を鳥船(鳳凰、即ちおおとり)で、とり十二子の酉をあてられ、酉の市は正しくは鳥街(とりまち)・酉の市ともお酉様ともいって大鷲神社の例大祭です。1872年港崎遊廓が高島町に移転した際、東京の吉原に倣い、「おとり様」を勧請。この時より、浅草と同様に酉の市が行われるようになりました。
古、武将階級のみの祭りであった様ですが、この酉の市の祭事が商人や花街などの根強い開運守護神の信仰が深くなり、毎年11月の酉の日に盛んに斎行されるようになりました。酉の市は12日目に1度巡ってくるので、年によっては2度、3度行われます。お酉様の熊手は酉(鷲トリ)が取るに通じ取る熊手というので福運をかき集める縁起から喜ばれ、熊手に開運守りをつけ鷲掴みという語源から更に大鷲づかみという縁起にもとづき掻き米(掻き込むの意味)として一般参拝者に授与されています。独占的な横浜の初冬を告げる年中行事として民衆の心の中に生きる神様であり、御神徳が高く信仰が非常に強いものです。』(横浜観光情報サイトより一部引用)
と言うことで、毎年この酉の日にはものすごい多くの参拝者が神奈川県内中から訪れます。一帯はこれでもか!と言うほどの出店がずらりと並び、身動き取れないほどです。横浜の下町パワーを感じる、とにかくものすごい活気に包まれます!
神職さんに歌丸師匠が行っていたお店を尋ねると、歌丸師匠が通ったこちらのお蕎麦屋さんを紹介されました。創業67年になる蕎麦処 安楽に、歌丸師匠は創業当時から通っていたそうです。歌丸師匠が必ず頼んだというのが、暖かいオリジナルメニュー『よこはまばしそば』(かき揚げ、なめこ、しめじのあんかけ)1,100円。かき揚げに熱々の餡がたっぷりかかったお店自慢の一品で、そば、うどん、きしめんからお好みを選べます。
一行は、よこはまばしそば、店員に勧められた焼き鳥 (710円)、天ぷらの盛り合わせ(上) (1,870円)を注文。熱々の料理を食べながら、紅葉さんのデビュー秘話をかなりの尺を取って聞いてました。店員さんに歌丸師匠の話を伺うと、昔笑点で座布団10枚を達成した際に、横浜にみんな連れて行ってやると言ったんだそうです。みんなは横浜中華街で高級中華が食べられると思っていたら、連れて来られたのがここの2階の座敷だったんだとか。そしてメニューを見て「なんでも好きなもの食べていいよ」と言っていたという笑えるエピソードが。その時のみんなのサインされた色紙が飾ってあります。
横浜ハンマーヘッドから横浜橋通商店街へタクシーで向かう車内で、澤部さんが最初にもらったガイドマップを見ながら、横浜の歴史にまつわる石碑や史跡がいろいろあると指摘します。そこで、運転手さんに「発祥の地あるんですか?」と尋ねると、「あります。今通りました馬車道がアイスクリーム発祥の地です」と案内されます。ということで、ちょっと横浜の発祥の地、歴史や史跡などを調べてもらいましょうというコーナーに移ります。
お笑いタレント バッドナイス常田が、成り行きでは行けなかった横浜発祥を調べることに。何個行く?とスタッフに聞かれ10個と答えると30個行きましょうと言われ、結局20個見つけるという流れに。まずは、伊勢崎モールで聞き込み開始。ちなみに調べた20個のうち、実際に詳細が放送されたのはわずか7個です。
なお、横浜が発祥のグルメについては、「横浜が発祥の地」のページでまとめていますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。
伊勢崎モールで聞き込み開始して、最初に教えてもらったのが「吹奏楽」。そこで山手に移動してさらに聞き込みすると「君が代」と言われ、電柱を見ると「本牧山 妙香寺(国歌 君が代・日本吹奏楽 発祥之地)」という看板を発見します。そこでやってきたのがこちらのお寺です。
本牧山にある妙香寺は、横浜市の有数の寺のひとつで、弘仁5年(814年)真言宗の開祖弘法大師(空海)の創立とされています。そして、ここ本牧山が「君が代発祥の地」、「日本吹奏楽発祥の地」であり、横浜における日本での西洋文明発祥の歴史を紐解く絶好の地です。 裏手には日本テニス発祥の地・「山手公園」があり、軍楽隊が奏楽を行った野外音楽堂も残されています。
日本の吹奏楽の発祥は、明治2年(1869年)薩摩藩の軍落隊がイギリスの軍人ジョン・ウィリアム・フェントンの指導を受け、この妙香寺で誕生しました。明治3年(1870年)に、君が代を最初に作曲したのが、実はそのフェントン。 番組ではこの初代「君が代」が流れました。当初の君が代は今とは違う洋風の曲だったため、その後改訂され現在の君が代になったそうです。幸先よく発祥の地を2つ発見。
住宅街で聞き込みを再開していると、おじさんに「キリンビールかな。昔はビールを作ってた」と教えてもらいます。歩くこと10分、高さ7mもの巨大な碑「麒麟麦酒開源記念碑」が建つキリン園公園にたどり着きます。
キリン園公園がある場所は、かつての山手居留地で良質な水の湧き出る場所でした。そこで「日本ビール産業の祖」と称されるアメリカ人技師「ウィリアム・コープランド」が明治18(1885)年にビール工場「スプリングバレー・ブルワリー」を設立します。その後、麒麟麦酒株式会社(現在のキリン株式会社)がコープランドの工場を引き継ぎ、現在に至ります。隣接する横浜市立北方小学校の校庭は、かつて水をたたえた池であり、醸造のための水を汲んだ「ビール井戸」が今も校庭に残ります。
現在のキリンビール横浜工場は、この山手から生麦に移転しました。かつての場所で出来立てのビールを飲むことは出来ませんが、この名前を受け継ぐ場所でクラフトビールを飲むことが出来ます。詳しくは「横浜が発祥の地」のページに掲載しているので、興味のある方はそちらを参照ください。
元町ショッピングストリートには、横浜を代表する老舗やブランド店が並びます。この商店街は、山得手の居留地に住む外国人のショッピングタウンとして発展しました。そのメインストリートの一本奥に、現存する横浜最古のパン屋さんウチキパンがあります。創業は明治21(1888)年。
初代は横浜で初めてパン屋を開いたイギリス人の元で修行。名物は、食パン「イングランド」で、創業時から変わらず酵母にホップ種を使用。このイングランドが日本人の家庭用に販売された食パンと言われます。もっちりした食感が今も地元のお客様に人気です。
なお、近代の「パン発祥の地碑」は別の場所にあります。そのため、ウチキパンは発祥の地ではなく発祥のお店と紹介されています。
5代目 打木豊さんに横浜の発祥について伺うと、すぐ近くにあるこちらのお店を紹介。ウチキパンが面している通りを徒歩5分ほど進んだところに「大木のハムとソーセージ」はあります。元町で明治後期創業した、日本でドイツ式ハムを最初に作った老舗精肉店です。
番組では何の解説もありませんでしたが、真面目なご主人が先代から受け継いできた製法と味を今でも守り続けており、今では珍しく生肉の解体作業からご主人自ら行っています。一番人気のコンビーフは牛肉のシンプルな旨味が凝縮されており、コンビーフの概念を覆す程の絶品です。売り切れ必至。
以前、アド街ではウチキパンの紹介の際に、通のハマっ子のみが知る「イングランド」の美味しい食べ方を紹介していました。それは、老舗精肉店「大木のハムとソーセージ」のベイクドハムをトーストしたイングランドに挟むというもの。このベイクドハムは、リンゴをのせて焼き上げたもので、味も香りもほんのりフルーティなハムはイングランドと相性抜群とか。
番組では上記の他については12個ダイジェストで流れた後、残りあと3つと真っ暗になった頃たどり着いたのがこちらの歴史ある山手公園です。番組ではさらりと二つほど紹介されましたが、ここは日本初を数々生み出した発祥の地です。
明治3(1870)年に横浜居留外国人の手によってつくられた国内初の洋式公園で、ヒマラヤスギが日本で初めて植えられた地でもあります。また、日本で初めてテニスがプレーされたテニス発祥の地であり、園内の「テニス発祥記念館」では、テニスの歴史を知ることができます。2004年3月に国の名勝に指定、2009年2月には近代化産業遺産に認定されています。
山手公園は、住宅街の奥まった場所にあるため、車の往来などがなくとても穏やかな場所です。春先には桜が満開に咲き乱れる横浜の桜の名所の一つで、多くの地元の人で賑わいます。木々が多いしげる広い公園なので、春から秋にかけて季節の移り変わりを散策しながら楽しむことが出来ますよ。
そして番組の最後に紹介された20個目が、競馬場。日本における競馬の発祥は、幕末の鎖国が解かれてすぐ外国人専用の娯楽施設として建設されました。現在、日本で最初の洋式競馬が行われた横濱競馬場の跡地には、約18ヘクタールの雄大なパーク「根岸森林公園」が整備されています。そこに中央競馬会による競馬記念公苑が併設されています。馬の博物館では馬に関する様々な展示が見られる他、ポニーセンターでは、生きた馬の展示部門として、サラブレッドや日本在来馬をはじめ、さまざまな品種の馬を飼育しています。毎日馬場および厩舎で馬の様子を自由に見学でき、馬に親しんでいただくイベントも開催しています。
なお、根岸競馬記念公苑は1977年の開設以来、「馬の博物館」「ポニーセンター」を中心として親しまれてきましたが、建物・設備等の老朽化に対応するため、整備工事を行うことになりました。馬の博物館は収蔵物の整理・移動のため2024年1月28日(日)をもって休館、ポニーセンターを含めた記念公苑は2024年12月27日(金)をもって休苑となります。再開は2028年~2029年頃を見込んでいるそうです。